白金台さろん
ブログ

下半身の力弱い!?

 

以前、友人に連れられてヨガに行った時に身体の使い方が違和感なく感じました。娘達が小学生の頃、空手に通っていた時も同じで、どこかで習っていたのかと娘達も言われていました。

要は身体の芯の部分の使い方が同じだという事だと思います。

日本舞踊の動きは今でいうグランディングそのものです。グランディングとは地を捉えて地と繋がるという意味です。

本来なら日本人は農耕民族ですから大得意なことだったと思います。

ですが、今日本の生活様式からは地を捉える日本古来の身体の動きは少なくなっていっています。

テーブルに於いての食事、椅子の生活、洋式トイレ。以前よりも生活の中から立ち座りが極端に減っていき、下半身の力は弱くなっています。そして履物も下駄や草履から靴へと変わりました。

そこで失われる力は何かと思うと、私は丹田の力、胆力だと思います。判断、決断する力、自制心、集中力にも繋がる力だと思います。

そしてもう一つ、今の若い方達が苦手なのが足拍子です。足拍子とは重心を落としたまま足を地面に垂直に踏み下ろしドンと音がなる動作です。住居ではNGの動作ですね。皆さん最初なかなかドンと音が鳴らないのです。足の全体を使えないので指の付け根でタンと言う感じでしか音がなりません。遠慮なく地団駄を踏ませる様にして笑、慣れて頂きます。

この足拍子は踊りの振りの意味としては、音のアクセントなどいろいろありますが、地を踏み鎮めるや地の精霊を呼び覚ますという大事な意味があります。

私の中では、身体の気が整う行為に思えます。

皆さんお稽古後にスッキリしました〜とおっしゃるのですが、身体と気が整ったからかもしれませんね。

日本舞踊はとにかく足の裏まで下半身を徹底的に使います。勿論上半身もですが、上半身の話はまた今度。

猫背などの姿勢は下半身が整うと割と簡単に良くなります。何故なら下半身のポジションを整えると猫背は出来ないからなんです。ですが、下半身をキープする力を鍛えないと上半身も変わりません。

姿勢をキープしたままでの立ち座りは今や日本舞踊かお座敷で働いてる方々しかいないのでは?💦

皆さま、大切な丹田(肚の力)が弱らない様に足腰鍛えましょう^_^

藤間小太郎

 

白金台 古典芸能さろんは白金台を中心に長唄・三味線・日本舞踊・河東節のお稽古やご公演依頼を承っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

お稽古対象地域:港区・品川区・渋谷区・目黒区

長唄・三味線・日本舞踊のお稽古体験はこちら

関連記事一覧