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日本舞踊のやわらかさ②

 

↑風流三番叟/藤間小太郎

こんにちは、前回に引き続き私の思う日本舞踊のやわらかさについてお話しいたします。
今回は、演目についてにいたします。

日本舞踊の演目は高尚なものからドラマチックなもの庶民の生活の一部を切り取ったなものなど多種多様にあります。役も人間に限らず神様や精霊、動物、など様々です。私も小学生の時に「鳥羽絵」のねずみを踊らせていただきました。衣裳はねずみの着ぐるみです。姉は「駕籠屋」の犬を踊った時どうしても犬の顔が被れず顔の部分をくり抜いたそうです!いろいろなお役があるのは海外の舞踊にも共通の事でもあります。私がやわらかいなーと思うのは例えば、子守をする小さな女の子の日常のほんの一部に焦点を当てたものや、主人のお供に遅刻して駆け出してくる奴さんの道中の踊りなど、かなり一瞬のことにフォーカスしてたりする演目があります。それが一つの演目となっているんです。今ならばUber eatsの注文先の家が分からないみたいな一コマや小学生が塾に行くまでの一コマに焦点を当てているみたいな感じでしょうか^_^
何気ない日常までもが舞台芸術になっているという感じがとても発想がやわらかいと思うのです。
勿論その他、物語り性の強い大曲のものなども斬新ですし日本舞踊の魅力を上げ出したら本当にキリがありません。全てと言っていいほど魅力的な演目ばかりなのです。

 流星/藤間小太郎

機会がございましたら”意外にやわらかい”日本舞踊を観に是非一度舞踊会に足を運んでみていただければと思います。

藤間小太郎

 

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