『きもの×古典芸能』
浅草・京都などのいにしえより歴史と文化のある町にはきものを着た若者のグループがとても多く歩いているのをよく目にします。
最近流行りのレンタルとお見受けしますが若い方々がきものを着たいという思いに、きものと切っても切れない縁の私にはまだまだ日本のきものに興味を持っていおる若い方達が多いのだなと安心いたします。ちょっと気合いを入れたパーティーへの勝負服にはやっぱりきものね。という女性も少なくないと思います。私自身着物姿はやはりいいなと思います。折角着たんですから、所作(しょさ)も大事です。洋服と同じように歩いてはもったいないなと思うのです。ドラマで若い俳優さんがきものを着た人物の役で、立ち座り、ふすまの開け閉め、お茶の飲み方など、きものを着たら勝手に動けるのではなく、みな所作指導という、大抵は日本舞踊家さんが指導にあたっています。それだけ洋服の時とは動き方が違いますし、きちんと捌けると姿や動きがとても綺麗に見えます。
きものライフを身につけるのに一番効率よい方法はきものを着る機会の多い日本の伝統文化に触れることかもしれません。日本舞踊や長唄、茶道を習ったりしてきものを着る機会や友人を増やすことです。
9月より、ご縁あって、神戸元町の呉服屋さん「きもの百科イトカワ」にて、初心者の方も大歓迎の「長唄教室」を始めさせて頂きました。お陰様で大変ご好評をいただきまして、20名程の初心者の方がお越し下さいました。三味線を始めて持ち、撥(ばち)の持ち方に驚かれたり、歌舞伎でも人気演目の長唄「供奴(ともやっこ)」や河東節「助六」を唄ったりしました。イトカワさんのお客様はやはり、きものを着ていらして下さいました。お稽古とはいえ、きものに三味線、とても絵になっていました。『きもの×古典芸能』です。
きものに興味を持たれた方はまずは体験でいらしてみて、立ち座りから始めてみましょう。少し出来るだけで日本の伝統文化にハマるかもしれません。
長唄・三味線・日本舞踊いずれのお稽古も日常からちょっと離れて和事のお稽古を味わい、良い気分転換になるようお着物を着る時間にお使い頂けますと嬉しいです。
松永忠次郎
白金台 古典芸能さろんは白金台を中心に長唄・三味線・日本舞踊・河東節のお稽古やご公演依頼を承っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
お稽古対象地域:港区・品川区・渋谷区・目黒区他