白金台さろん
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長唄のプロになるとは

こんにちは 松永忠次郎です。

新年もスタートして、東京では毎日穏やかな日が続いています。

以前、お稽古のことについて書きましたが、今回は長唄のプロをめざす人のお稽古について書いてみました。

私たち長唄の演奏家といわれる人は、唄ったり弾いたりして収入を得て、長唄を本業としています。

ほかに副業を持っているという方はほとんどおりませんが、次世代の働き方について最後に述べます。

若い世代にはアルバイトをしている人もいるでしょう。私も20代の頃、まだ舞台の依頼が少なかった時はアルバイトをしていました。しかし、その分自分の練習の時間が削られてしまい、早く上達すればそれなりに依頼も増えるでしょうが、お小遣い(又は生活費)も必要なので、早く上手く唄えるようになりたいと思いながら働いていました。それがバネにもなり、社会勉強にもなったと思います。

古典芸能の未来を思う

プロになろうという人は

まず、長唄のプロになりたいという強い意志や覚悟が必要です。

生活費や、家族を持てば養育費などを長唄で稼ぐのですから、お金をいただける「芸」がなくてはならないということです。

会社員ではなく完全にフリーランスなので、プロになれば誰でも月給がいただけるというわけではありません。そこは厳しい世界です。

趣味の域からプロフェッショナルのレベルになるには、好きで楽しむ程度のお稽古量だけでは足りません。自分の足りない所を探して補う必要がありますし、年々上達していかなければいけません。

その道のプロになるということは、やる気と技量が必要になります。それに長年の経験を積み、業界の多くの方々に顔を覚えてもらってやっと一人前と認めてくれるでしょう。

まずは師匠に入門し(師事すると言います)一曲一曲お稽古していただきながら、曲を演奏するだけでない、この世界でのあらゆる処し方を見て学んでいきます。

昔は家元のお宅に住み込むという習慣もありました。日本のほかの伝統産業にも多くあった習慣ですね。共に生活をしながらお弟子さんは滅私奉公をし、師匠はお弟子さんを責任もって育て上げる関係です。

行儀の修行の意味もあったでしょうが、今は時代に合わなくなってしまいました。

依頼された仕事をする上で必要な長唄は100曲はあると思います。全部は覚えなくても、譜面を見て演奏できなくてはいけません。

目安としては、10代の頃からプロを目指して、20代前半で100曲はひと通り認識するのが理想です。

しかし人それぞれの努力と技量次第です。

師匠につくとは

プロへの第一歩は、まずは師匠に弟子入りし、師匠の真似から入ります。

以前のブログで書きました、「守破離」の「守」の段階です。

そして業界でプロとして認めてもらうためには芸名が必要になります。その芸名は師匠を通して家元から芸名を名乗る許しをいただき、その流派の門人になるのです。そうして師匠や先輩から仕事をいただきながら経験を積んでいきます。

あと大事なのは、人間性です。仲間とコミュニケーションが取れなければ仕事が来ないし、生徒さんも集まりません。接していて楽しい師匠にはお弟子さんもたくさん集まるでしょう。

師弟関係も人間性を育む大事な経験です。

大まかにプロの仕事の種類は

◯演奏の依頼を受けて演奏する

◯生徒さん(お弟子さん)に教授する

の二種類です。

初心者向けの長唄・三味線教室を開こうという人は

30曲ほどしっかり弾き唄いができれば、教室は開けると思います。

お弟子さん(生徒さん)から謝金をいただいて教えるとなれば、いい加減でないキチンとした唄を弾いて唄う技量が必要になります。

 

ですから、長唄のプロになろうという方へのアドバイスは、唄だけでなく三味線も弾けたり、譜面も読み書きできたりと、ある程度のレベルに達するまで、身につけるべきことがたくさんあるということです。厳しいかもしれませんが、職業とするからは、厳しい世界で生き抜いていってもらわねばならないので、やりたい稽古だけでないのが趣味でやっている方とプロを目指す方への教え方の大きな違いです。

以上、プロになることの私の考えを述べさせていただきました。

これからの人生100年時代 古典芸能も副業はありか?

定年退職後の人生が長くなると言われています。

趣味で長唄や三味線を楽しんでいて、退職後に教室を開きたいという方がいらっしゃれば、それを想定しながら楽しむ方法もご相談にのらせていただいています。

または定年退職を区切りとせずに、オンライン環境の向上もあり、長唄のプロをしながら別の仕事を持つ二刀流もこれからはあり得るのではないかと思います。

それが実現したら、日本文化に親しみながら気分転換したり、ビジネスの新たなアイデアも生まれるかもしれません。

そういうのも素敵ですね。

 

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