白金台さろん
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岐阜サラマンカホールにて

先日、舞踊家 谷口裕和師の公演の演奏で岐阜のサラマンカホールに行ってまいりました。

演目は長唄「七福神」「船弁慶」と、パイプオルガンの伴奏による創作舞踊でした。

私が谷口師の舞台の演奏を依頼されるようになってもう20年以上のおつきあいになります。今回も師の渾身の二曲を演奏させていただきました。

今回のブログは、初めて訪れたホールが素敵だったので、そのことを書きたいと思います。

サラマンカとは、スペインにある都市の名前で、旧市街は世界遺産に登録されている歴史ある街です。大聖堂にあるルネサンス期の古くて音の出なくなっていたオルガンを岐阜県の辻宏氏が修理し、かつての音をよみがえらせました。

1994年に辻氏が岐阜にも大聖堂オルガンの特徴を取り入れたパイプオルガンを建造し、このホールにサラマンカの名前をいただいたそうです。

このホールは邦楽にとっては長めの残響音ですが、暖かみのある木の壁と落ち着きのあるライトに壁面と客席がやんわりといい色合いを出して、広すぎず、なんともリラックスできて、気持ちも高めてくれる、そんなホールです。

パイプオルガンの音色はとても素晴らしく迫力ありました。

唄や笛、胡弓などのアタック音が無くて伸びのある音にはとても気持ちの良い残響音かなと思いました。

ホールのホワイエ2階に、現地の職人の手による、ビジャマジョール石という石材を使った、サラマンカ大聖堂とサラマンカ大学(世界最古の大学)にある実際の石造レリーフを摸したレリーフが設置されています。

クラシック音楽がメインのホールですので、古典芸能の公演はあまりないかもしれませんが、機会がありましたら岐阜観光もかねてぜひ行ってみてください。

松永忠次郎

 

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